中川義仁 自己紹介へ

棟上げに思う、建築工事にかかる意外な費用とは

2020/08/05(水) NAKACHUの家づくり

先日、桜木の家の無事に棟上げが完了しました。
大阪・枚方で高気密高断熱の家づくりを行う、中川忠工務店の中川義仁です。

【棟上げ】

 桜木の家は、レッカーが入らないので、すべて手作業で一階から三階まで材料を職人の手で上げていきました。
久々の手上げはなかなか大変でしたが、大工チームがみんなで力を合わせて棟上げができた達成感は何とも言えません。

今は機械(レッカー)を使って材料を上げることができますが、機械の無い昔は、今回の桜木の家のようにすべて手作業。
大昔は、棟上げというと、大工はもちろん、近所の人も手伝っての大仕事だったそうです。
だからこそ、“上棟式”といって、棟が無事に上がったことをみんなでお祝いしたんですね。

今でもそうです。
大工の棟梁を筆頭に、大工仲間に声を掛けて棟上げを手伝ってもらうこともあります。
私も大工歴35年程になりますが、今でも建前から棟上げまではとても緊張しますし、現場にもぴりっとした空気が流れます。

今回も無事に棟を上げることができ、とても嬉しく思います。
お施主様に心よりお祝い申し上げますとともに、頑張ってくれた大工一同に感謝の気持ちでいっぱいです。
引き続き、安全に無事に竣工の日が迎えられるように、一層気を引き締めて頑張ります!

 新築やリフォーム工事で掛かる、意外な費用とは

桜木の家は、レッカーが入らないので材料を手上げしたと書きましたが、機械作業が手作業になると、やはり人件費はどうしても多く掛かってしまいます。

そのことを考えると、工事する場所によって予期せぬ費用が発生することがあります。

たとえば、家を新築やリフォームするとき。

・材料を搬入するのに、大きなトラックが入らない ⇒小さなトラックに積み替えての搬入作業が必要になる
・建築現場の環境により、工事車両の出入りにつき安全確保のために警備員が必要になる
・駐車場が近くに確保できない ⇒有料駐車場の確保が必要になる など

細かい話にはなりますが、家を建てる土地によっては、上記のように思わぬ経費が多くかかる場合があります。
新築をすると半年ほど時間がかかりますが、意外にこういった経費が積み重なったりします。

リフォームも同じですね。

これから家を新築、リフォームなどをお考えの方は、そういった点も考慮して資金計画をされると良いかと思います。

高気密高断熱住宅は、施工手間がかかる?!

そして、高断熱高気密の家づくりは、大工の施工手間が一般住宅よりも掛かることがあります。

なぜなら、断熱施工、気密施工という高断熱高気密に欠かせない施工は、大工職人のすべて手作業によって行われるからです。

高い断熱性を確保するためには、断熱材をスキマなくきっちりと入れる必要があります。
ここで断熱材にスキマがあったりふんわりと入っていなかったら、せっかくの断熱材の効力をいかんなく発揮できません。
大工は断熱材の施工にとても気を使います。

【スキマなく入れた断熱材、まさに断熱美】

気密も同じです。
施工現場にはあらゆるスキマができてきます。
配線、配管、サッシ廻り等、ありとあらゆるスキマを丁寧に埋めていく、ココは大変重要で、とても神経を使う作業です。


【断熱気密施工は、気密測定の結果にあらわれます】

恐らく一般住宅よりも、高気密高断熱住宅は、断熱気密施工によって一か月程、工期が長くかかります。

工期も長くなるし、施工手間もかかりますが、断熱気密施工はこれからの家づくりには欠かせない大変重要な作業だと考えています。
どんどんAIが進歩していますが、家づくりにおける断熱気密施工は、まだまだプロの大工職人の手にかかっています。

 

最後に

 家づくりにおいて、施工手間や経費がかかるのはやはり理由があります。
もちろん、無駄な経費や作業は省くべきですが、必要な作業手間を惜しむことはできません。

高断熱高気密住宅は、住んでからの心地よさが変わると自負しています。
これからも、「家で過ごすのはなにより快適!」と言っていただける家づくりができるよう、邁進してまいります!

 

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