今住んでいる家が、もっと安心で安全な家になるように
枚方市 Y様邸 耐震改修工事
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建築中レポート
- 1. 2019年02月10日
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耐震診断の結果をもとに、耐震リフォームを行います。
2018年は、家づくりを行う者として、「家を建てる」ことについて真剣に考えさせられる年になりました。
それは、2018年6月に震度6を記録した大阪北部地震。
そして、9月には非常に大型の台風が近畿地方を通過し、甚大な被害が出たからです。
2019年2月現在も、地震と台風の復旧工事は終わっていません。
そんな中、今住んでいる家の耐震のことでご相談いただいたY様。
まずは、家の耐震診断を行いました。
その診断結果を元に、この度耐震リフォームをさせていただくことになりました。
耐震改修工事の図面もできあがり、プランを作成中。
この施工の様子も随時ご紹介していきたいと思っております。
(wrriten by 中川義仁)
- 2. 2019年04月06日
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大規模耐震改修工事が始まりました
大工の松川です。
本日より、大規模な耐震改修工事が始まりました。
昨年6月、枚方市でも震度6弱揺れを観測した大阪北部地震が発生。
多くの甚大な被害をもたらしました。
地震大国とも呼ばれる日本は、いつ、どこで、どんな規模の地震が起きるかわかりません。
私ができることは、地震に強い安心安全な家を建てていくことだと改めて感じました。
また、「今おうちが地震に対してどれだけの強さや安全性があるのか?」とご不安に思われている方も多いと思います。
そういった場合は、今回のY様のように“耐震診断”を行うことがおすすめです。
耐震診断を行うことにより、現在のお住まいの地震に対する安全性を把握することができます。
また、耐震性に不安がある場合は、どのような補強を行ったら良いかも知ることが出来ます。
Y様におかれましても、この度耐震診断を行い、その診断に基づき耐震改修工事を行うこととなりました。
担当大工として、Y様の安心安全な家づくりのために一生懸命、心を込めて施工して参ります。
どうぞ、よろしくお願いいたします。
- 3. 2019年04月10日
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屋根の葺き替え工事が始まっています。
大規模耐震改修工事、まずは屋根の葺き替え工事が始まっております。
屋根工事業者さんがまずは瓦を剥がします。
そして、私たち大工が化粧板や垂木などの損傷している部分を補修していきます。
Y様のお宅は、築何十年という歴史ある建物です。
築年数が相当年数経過してくると、経年劣化はどうしても避けられません。
さらしの銅板が薄くなってしまい、雨漏りが発生しており、大分傷んでおりました。
心を込めて、補修させていただき、一旦この部分の大工工事は完了です。
次は、屋根工事業者さんが屋根の葺き替え工事に入ります。
- 4. 2019年04月16日
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縁側の屋根がキレイに補修できました
縁側の屋根です。
化粧垂木が腐食してしまっていたので、修繕いたしました。
化粧板も取り替え、無事に納まりました。
引き続き、頑張って施工して参ります。
- 5. 2019年04月26日
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座敷の解体工事が始まりました
立派な座敷を解体する工事が始まりました。
地震に対する強度を上げるために耐力壁をいれていくための、まずは解体工事です。
解体を行う際には、まずは他のお部屋にホコリなどがいかないように念入りに養生します。
そして、畳を撤去。
天井を落とし、壁(土壁)を解体していきます。
土壁の解体は、やはりかなりホコリがでます。
体中が土だらけ(笑)
大工は物も作りますが、こうやって解体していく作業もします。
作ることと壊すこと。
相反する作業かもしれませんが、“解体すること”も実はとても勉強になるんです。
普段、壁に覆われて見えない部分が見えること。
歴史ある建物に触らせていただくことで、古き良き日本の大工の技を見ることができる貴重な経験となります。
すべて、これからの家づくりに繋がっていきます。
大切な座敷を解体させていただきました。
次は、地震に強いおうちになるよう、ひとつひとつ丁寧に施工して参ります。
- 6. 2019年05月10日
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屋根の葺き替え工事が完了しました
屋根の葺き替え工事、今回はケイミュー株式会社のROOGA(ルーガ)雅。
樹脂混入補強軽量セメント瓦を採用させていただきました。
従来の瓦と変わらない厚みなのに、重さは半分。
1枚ずつ専用の釘で固定して、飛散やズレを防ぎます。
大人が叩いても割れない強度があります。
和風住宅の景観を残したまま、屋根を軽く頑丈に。
地震や台風に強い住宅に。優れた屋根材です。
- 7. 2019年05月11日
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床の下地が完成しました
築40年以上経過しているお客様宅。
築年数が相当年数経過しているおうちは、無断熱な場合が多いです。
断熱性を高めるために、断熱材をしっかり入れます。
断熱材は読んで字のごとく、外からの熱から家を守るために、断熱施工は非常に大切です。
根太を敷き、コンパネを敷いて、床の下地が完成しました。
- 8. 2019年05月17日
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筋交いを入れて耐力壁を作ります
地震に強い家にするためには、カンタンにいうと、耐力壁を増やす必要があります。
日本の伝統的な和風建築は、和室を障子で区切る続き間が主流。
続き間は、使い勝手は良いのですが、地震に対しては不安があります。
大きな揺れにも耐えられるおうちになるよう、筋交いを入れて、耐力壁を作ります。
- 9. 2019年06月14日
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敷居を作っています
解体するときに、綺麗な状態だった敷居を大切に取っておきました。
「モアビ」というアフリカ原産、アカテツ科の広葉樹。
再加工して、また敷居として使用します。
2本を合体して削って、まるで最初からこのサイズだったような感じがします。
ニコイチ敷居の完成です!
- 10. 2019年06月15日
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大工の小ネタ。職人の手を借りられないときに活躍する「半人役」とは?
今ではあまり使わなくなりましたが、「鴨居ストッパー」という道具。
大工用語では「半人役(はんにんやく)」と言います。
木材と木材をピッタリと合わせるために柱の角度を鴨居に移します。
その時鴨居は宙ぶらりんの状態なのですが、そのときに活躍してくれるのがこの道具です。鴨居が落ちないように支えてくれています。
なぜ、半人役と呼ばれるかというと。
鴨居が落ちないようにするためには、他の職人の手を借りなければなりません。
わざわざ持ってもらうのに手を借りるのは忍びない、、、ということで、職人の代わりに鴨居を支えてくれる、半分職人のような役割を果たしてくれるため「半人役」と呼ばれています。
大工の小ネタでした(笑)
- 11. 2019年06月17日
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リフォームは随時現場に合わせて材料を手加工していきます
新築の場合、材料はプレカットといって、予め図面を元に寸法がカットされたものが現場に届きます。
しかし、リフォームの場合、必要な材料の大きさは現場によってさまざま。
また、実際に解体をしたり、工事を始めてみないとわかならい部分がたくさんあります。
そのため、施工現場で随時材料を加工しています。
写真は、材料を加工して鉋削りしたあとの屑です。
厚みが均一で、ある程度薄く削れるようになるにはたくさんの練習と経験が必要になります。
私も、大工弟子時代はたくさん練習しました。
鉋で削った木材は、手触りも最高ですし、良い艶が出て水をも弾き、耐久性があがります。
何年、何十年と良い木の状態が続きますように。
いつも心を込めて鉋掛けさせていただいています。
- 12. 2019年08月01日
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炉縁(ろぶち)を製作
お茶がご趣味だというY様宅には、素敵なお茶室があります。
そして今回、大切な炉縁が傷まないように、普段使い用の炉縁を製作いたしました。
硬くて耐久性の高いモアビを使用。
虫の外にも強いので、長くご使用いただけます。
- 13. 2019年08月02日
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手づくりの檜の箱
炉縁と一緒に、お茶の道具を片付けておくための箱を製作させていただきました。
木は檜。
樋井は、日本では建材として最高品質のものであるとされています。
加工は容易ですし緻密で狂いがなく、私たち日本人好みの強い芳香が長期に渡って続きます。
すべて釘などは使用せず、木と木を組み合わせて作っています。
大工の技術をフルに活用しました。
- 14. 2019年08月10日
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トイレと洗面台を新設
2階にもトイレと洗面台を作りたいとのご要望を頂戴しまして、元々は納戸だった一角に作らせていただきました。
- 15. 2019年08月29日
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完成
新しい柱を、入り口、縁側、廊下側、座敷側。
筋外をダブルで入れています。
耐力壁も数か所新設し、すべて耐震補強しています。
施工中に2回程地震が起きましたが、Y様より、「以前と揺れ方が全然違う!」とのお喜びの声をいただきました。
完成写真は、フォトギャラリーでご覧いただけます。