緒方ゆうこ 自己紹介へ

熱中症の発症場所は、家の中が約4割!特に高齢の方はご注意ください。

まだ6月ですが暑い日が続いている枚方。
湿度が高いのでムシムシ蒸し暑いです~

大阪・枚方で高気密高断熱の家づくりを行う、中川忠工務店の緒方です。
私は寒さには弱いのですが、比較的暑いのは平気。
おまけに日中は冷房の効いた事務所にいることが多いので、環境的にも大変恵まれています~(感謝^^)

現場で作業する職人さんたちは、空調が効いていない現場がほとんどですので暑さ対策が大変です~
空調服を着たり、こまめに休憩を取って水分補給をしたり、熱中症にならないような工夫が大切です。

空調服【暑い夏にはありがたい、空調服】

室内にいても発症する熱中症。熱中症発症のなんと約4割が家の中!

外で作業する職人さんもそうですが、実は室内で過ごす方も熱中症には注意が必要です。
中川忠工務店MAGAZINE6月号でも特集しましたが、熱中症の発症場所としては実に家の中が約4割も占めています。


【暑さに体が慣れていない時期だからこそ、暑さ対策をしっかりと】

 住宅内で熱中症を発症する主な原因のひとつに、「家の断熱性気密性の低さ」が挙げられます。

低断熱の家は、家が暑くなりやくすく、また冷房をかけてもなかなか涼しくなりにくいです。
断熱性気密性が低い住宅では、冷房をがんがんにつけると光熱費が高額になりやすくなるのも難点。
ついつい冷房をつけることをためらい我慢して、結果熱中症を発症することも。

また、断熱性気密性が低いと冷房からでる冷気が上手に部屋の中にいきわたらないことが多く、冷気が下にたまりやすくなります。
下にたまる冷気は足元を冷やしてしまうので、高齢の方や女性は要注意!

気密性を高めて上手に家の中の空気がいきわたるようにしないと、冷気の流れが悪くなります。
結果直接冷気が体にあたるなどして、冷房を不快に感じる方も多いと言います。
不快に感じると、ますます冷房をつけることをためらってしまいます。

だからこそ、
「夏は家の中に入ってくる熱を住宅の壁や屋根で“断つ”ための、断熱気密施工が重要」なのです。

まさに、
住宅断熱性を高めることは、そこに住む人の健康を守ることにもつながる」といえます。

熱中症に特に気を付けていただきたい高齢の方

家のなかで発症する熱中症に気を付けていただきたいのは「高齢者」です。

高齢になってくると、
・体内の水分量が少なくなってくるうえに、ノドの渇きを感じにくくなり、知らず知らずのうちに水分不足になりがち
・体温調節機能の低下により、汗をかくにくくなり体内に熱がこもりやすくなる
・気温に対して鈍感になりやすく、暑さを自覚にくくなる

以上のような傾向にあります。
このような理由から、高齢の方は暑い時期は要注意なのです。

室温28℃、湿度70%を超えてくると、室内にいても熱中症に警戒を!

室内で活発に動いていないとしても室温28℃、湿度70%を超えてくると、家の中にいても熱中症のリスクが上がります。

室温28℃で、たとえ暑いと感じていなくても多くの方が汗をかいているのだそうです。
発汗は、体温を調節するために大切な機能。
しかし、汗をかくことで体にストレスがかかり疲労感が増します。

また室温と湿度がともに高くなると、体から水分が蒸発しにくくなり、上手に汗をかきにくくなります。
身体に熱がこもると熱中症になりやすくなりますので要注意!

汗をかくことももちろん大切。
しかし、家の中にいて涼しい服装でゆっくりと過ごすときは、室温25℃~27℃。湿度は50%前後がオススメ。
多くの人が汗をかかずに快適と感じ、自律神経にも負担がかかりにくい環境になります。

温湿度計
【温湿度計で、温度と湿度の管理を】

 

最後に

暑い日や寒い日こそ、家の断熱気密性といった性能ってとても大事だなあと痛感します。

暑さや寒さって、根性で我慢できたとしても、体には大きなストレスがかかります。
冷暖房費のコストも気になりますが、高性能なおうちは燃費も良く、光熱費の負担も減ります。

快適な住空間で、毎日を元気に過ごせますように。
暑さはこれからが本番。
熱中症にならないように、気を付けましょう~

エアコン
【冷房は適切に使用しましょう~】