光熱費が変わる。健康が変わる。人生が変わる。“断熱性能”の本当の価値

断熱性能の“レベル”はこんなに違う

— ピラミッドで見る住宅性能の基準 —

 

断熱等級

家づくりを検討すると、

よく耳にする 「ZEH」「HEAT20 G1・G2・G3」「パッシブハウス」。

名前は聞くけれど、実際どれほど違うのか?

そう感じる方も多いのではないでしょうか。

 

上の図は、住宅の断熱性能を

暖房に必要なエネルギーがどれだけ減るか”で比較したものです。

 

基準となる 平成28年省エネ基準の家(UA値0.87程度) を底辺とし、

上へ行くほど性能が高く、

暖房に使うエネルギーが少なくなります。

パッシブハウス

ZEH基準の家:暖房負荷 約20%削減(UA値0.6程度)

 

「断熱した家」と聞いて、多くの方がイメージされる性能がこのあたり。

太陽光発電を載せて「エネルギー収支ゼロ」を目指しますが、

断熱性能そのものは、いま求められる快適性の入口と言えるレベルです。

 

HEAT20 G1の家:暖房負荷 約30%削減(UA値0.56程度)

 

寒さを感じる“コールドドラフト(窓からの冷気)”が改善され、

冬でも快適に過ごしやすくなってくる性能とされています。

全国的に増えつつあるレベルです。

 

HEAT20 G2の家:暖房負荷 約50%削減(UA値0.46程度

 

G1からさらに一段上がり、

家全体の温度ムラが少なくなり、冬でもエアコン1台で家中を暖かく保つことが

現実的になってきます。

「寒さのストレスがなくなる」ことを実感しやすくなります。

高断熱高気密住宅

HEAT20 G3の家:暖房負荷 約75%削減(UA値0.26程度)

高断熱高気密住宅

北海道のような厳しい寒さの地域でも、十分通用する断熱性能。

冬の暖房費が“半分以下ではなく、4分の1程度”という世界。

 

ただし、断熱材の選定・窓計画・施工精度など、設計・施工両面からの

アプローチが必要になります。

 

パッシブハウス基準の家:暖房負荷 約84%削減(UA値0.2程度)

パッシブハウス【施工例:大阪パッシブハウス】

環境先進国 ドイツ発の超高性能住宅の世界基準。

「少ない冷暖房エネルギーで家中を快適に保つ家」

と言われ、暮らすほど違いが分かります。

 

  • 温度差が少ない
  • 光熱費が圧倒的に低い
  • 結露・カビのリスク低下
  • 健康・快適性の向上

 

 

住宅の価値が“消費するもの”から、“資産として残るもの”へ変わるレベルです。

 

パッシブハウス【施工例:宇治パッシブハウス】

 

 

同じ“家”でも、中身はまったく違う

 

断熱性能は、完成してしまうと見えません。

そして 住み始めてからの快適さ・健康・光熱費に

大きな差をもたらします。

 

  • 「そこで暮らす30年・40年という時間」
  • 「子どもの記憶に残る家」
  • 「寒さや暑さのストレスが無い生活」

 

”家そのものの性能”に投資する価値は、

ここにあります。

 

高断熱高気密住宅

 

 最後に — 「あなたの家はどのレベルを目指しますか?」

 

 

「建築費のコストは抑えたいが、快適な住まいにしたい」

という方も多いと思います。

建築費コスト×住宅性能の選び方

は、まさに重要なところ。

長期的にみると、建築費のコストを掛けても、

長く暮らす家のコストを抑えることができれば、

将来のトータルコストを安価にすることができます。

「光熱費を抑えて、健康に、長く快適に暮らしたい」

 

正解はひとつではありませんが、

“知ったうえで選ぶ”ことが後悔しない家づくりの第一歩だと考えています。

 

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