先日、高断熱高気密 枚方の家Ⅱにて、
上棟式を行いまいました。
中川忠工務店の中川です。
上棟式の時にお祀りするのが、御幣(ごへい)です。
【実際にお祀りした御幣(ごへい)】
今日はこの御幣のお話です。
御幣はどこに祀る?
この御幣は、上棟時、棟木(むなぎ)の中央付近にお祀りします。
建物の「大黒柱」ともつながる最も重要な位置で、家の中心・象徴として、御幣を立てます。
そしてその後、屋根裏に納められ、完成後もそのまま家を守るとされ、家の守り神となります。
工事後は、ふだん目に触れない位置に安置されるんですね。
御幣を祀る意味とは?
御幣を祀る意味は、大きく分けて次のようになります。
- 神様への感謝と祈り
御幣には、神聖な紙を木につけ、神霊が宿る依代(よりしろ)と考えられています。
上棟式では
「ここまで無事に工事が進んだことへの感謝」と
「この先の工事の安全」
を祈るために祀ります。
- 家の守り神としての役割
棟木に御幣を立てることで、その家の守護神が宿るとされています。
家が完成してからも、屋根裏や天井裏にそのまま祀られ、家と家族を末永く守る象徴となります。
- 災いを祓い、繁栄を願う
御幣には「祓い清め」の力を持つとされ、火事や病気などの災いを遠ざけ、家族の繁栄を守る意味があります。
中川忠工務店がつくる御幣
今では大抵御幣は既製品が多いかと思いますが、中川忠工務店では、御幣を大工が手作りします。
御幣に使う木は「槐(えんじゅ)の木」。
槐の木は、中国産のマメ科の落葉樹ですが、
和名でエンジュ(延寿)とされ、日本古来から渡来しています。
縁起の良い木で、古くから床柱など建築装飾材や漢方薬、生薬としても利用されてきたんだとか。
厄除け・魔除けの効果もあるとされ、今回も御幣に使用させていただきました。
末永く、家の守り神となるよう、心を込めて製作。
そして、その御幣には、お施主様のお名前を書いていただくのですが、
これは、お施主様・ご家族様に、ご自由に書いていただきます。
【御幣に記念の文字入れ】
家を建てる機会は、一生のうちのそう多くはなく、
大抵の方が一度のこと。
そんな大切な家づくりの、一生の記念になれば嬉しいです。
そう思いながら、
いつも御幣も製作させていただいています。
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余談ですが、宮崎駿監督作品の「となりのトトロ」で、
真っ黒くろすけが、メイちゃん・さつきちゃんが住む家を引っ越ししていくシーンがあります。
真っ黒くろすけが屋根裏を通って外にでていくんですが、そのときにちらっと
この「御幣」が映ります。
となりのトトロを観られる際は、ぜひ、御幣もチェックしてみてください~^^
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最後になりましたが、
K様、この度は上棟おめでとうございます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
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