リノベーションでつくったパッシブハウスが、認定を取得しました
このたび、私たちが手がけたリノベーション住宅が、パッシブハウス認定を取得しました。
中川忠工務店の中川です。
【西宮パッシブハウス-Casa Maria】
新築ではなく、既存の建物を活かしたリノベーションでのパッシブハウス認定。
リノベーションでのパッシブハウス認定住宅をつくること、
設計・施工ともに難しい部分もあり、
未知なる挑戦でしたが、ようやくこのご報告ができることを、心からうれしく思います。
【設計及びコンサル 鎌倉寿建築設計室の鎌倉氏(右)と】
パッシブハウスは「性能をごまかせない」家
パッシブハウスは、
「高断熱高気密で快適です」といった感覚的な評価ではなく、
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年間暖房需要 ・冷房需要
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一次エネルギー消費量
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気密性能
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温熱環境の安定性
など、すべてが数値で厳密に審査される住宅基準です。
設計段階の計算だけでなく、
施工中や完成後の実測や書類審査を経て、はじめて「認定」となります。

リノベーションだからこその難しさ
新築と違い、リノベーションでは
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既存構造の制約
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断熱・気密ラインの連続性
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熱橋(ヒートブリッジ)対策
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開口部の性能と納まり
など、一つひとつに細かな判断と工夫が求められます。
他社の方がみると、
「本当にここまでやる必要があるのか」
と言われるかもしれません。
それでも、
住まいの快適さは“完成直後”ではなく、何十年と続く暮らしの中で決まる。
その想いが、私たちを前に進ませてくれました。

実際にパッシブハウスで生活されて
西宮パッシブハウスでは、
お引き渡しから2回目の冬を迎えます。
今年も、12月には外気温が5℃を下回るほど、冷え込み始めましたが、
それでも、「この冬、まだ暖房を使っていません」とのお話。
「無暖房でも、家中が20℃以上をキープしていて、快適」
とのご報告。
昨年の冬も、暖房を使ったのはほんの2~3回だったと言われています。

【冬、あたたかな日差しを取り込む、高性能木製窓。スマートウィン-佐藤の窓-】
認定はゴールではなく、確認作業
今回のパッシブハウス認定は、
私たちにとってゴールではありません。
「自分たちが目指してきた家づくりの考え方が、
国際的な基準でもきちんと通用しているか」
それを第三者に確認してもらった結果だと考えています。

これからも、性能を“見える化”した家づくりを
デザインや間取りはもちろん大切です。
けれど、
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冬に寒くない
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夏に暑くなりにくい
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エアコンに頼りすぎない
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家族の体にやさしい
こうしたことは、住んでからでないと気づきにくい価値です。
私たちはこれからも、
「なんとなく良さそう」ではなく、
数値と実証に基づいた家づくりを続けていきます。
この住まいが、
これから長く、静かに、快適に暮らしを支えてくれることを願って。
これからも、
「本当に快適で心地良く暮らせる家」
を作り続けます。
【パッシブハウスプロジェクトメンバーと(チームNakachu)】
最後になりますが、
西宮パッシブハウス-Casa Maria- オーナー様、
この度は認定取得おめでとうございます!
*お問合せはLINEからがカンタン!24時間受付中。



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