中川義仁 自己紹介へ

結露対策には、家自体と特に窓の高断熱化。日々の換気も大切です。

結露は快適な暮らしのバロメーター

こんにちは!日本中の家をもっと快適なものにしたい。冬でもぽっかぽかに過ごせるあたたかい住宅作りが得意な、枚方市にある中川忠工務店の伝道師、中川義仁です。

今シーズンの冬は本当に寒い。
今週も日本列島は大寒波に見舞われています。

こう寒さが続くと、お客様からよくいただくお悩みが、やっぱり
家の中の寒さ」と「結露

先日も、結露がひどくて困っているというお客様宅を訪問調査してきました。
家に入った瞬間から、ベトベトジトジトしているのを感じました。
これだけ結露していたら困っていらっしゃるだろうなあ。

実際に赤外線サーモカメラで室温の様子をチェックすると。

室内は冷え冷えしていて、トイレはなんと室温5.5℃。
トイレは暖房が無いことが多く、つまり、無断熱だと室温がこれだけ下がるということです。

う~ん、これは低すぎます。なんとかしたい・・・。

ドイレはなんと5.5℃!

イギリスでは、室温が18度を切る家は即改善命令や取り壊し命令が出されるほど、家の性能に厳しい

ちなみに、家の高断熱化、高性能化が進んでいるヨーロッパ。
その中でもイギリスでは、保険省の指針により、
室温は21度で「推奨」、18度が「許容」、16度未満だと「呼吸器系疾患に影響あり」、9~12℃は「心疾患、血圧上昇リスク」、5度は「低体温症のリスク」と定められています。
室温が18度を切る家は、即改善命令、もしくは取り壊し命令が出されます。

それ位、家が私たちの健康に及ぼす悪影響を懸念し、家の性能に対する基準は厳格化されているんです。

それに比べると、日本の基準は本当に低いなと感じます。

*高気密・高断熱住宅については詳しくはこちら

話を戻します。

 

今回のお客様宅の結露の大きな原因は。

一つ目は築年数がかなり経っており「家の断熱性が低いこと」。

二つ目は、寒さから換気回数が少なくなっていること。

三つ目は、使っているストーブやファンヒーターから発生する水蒸気。

四つ目は、洗濯物の室内干し。

以上が主な原因と考えられます。

水蒸気は、人が生活していれば必ず発生するので、除湿対策は必要になります。

 

結露は、室内で発生した水蒸気が冷たい空気で冷やされることによって発生します。
冷やされる場所は主に
断熱性能の低い窓は、冷たい外気によってきんきんに冷やされ、水蒸気を含んだ室内の空気が窓にあたり、水滴となるわけです。

実際に、お客様宅の窓はかなり冷えていました。

窓回りから入る冷気がすごい

また、結露が起きるのは窓だけではありません。
内部結露といって、主に、壁、床下、天井など、私たちの目の届かない場所で結露が発生している可能性もあるのです。

つまり、家の断熱性能を上げることは、窓の結露などの外部結露はもちろん、内部結露を抑制することにも大きな役割を果たします。

従って、これから家を建てる方は、家の断熱性能を上げることを重視していただきたいです。
断熱材を入れ誤ったり、気密性が低かったり、窓の断熱性が低いと、寒い冬は結露地獄が始まります・・・。
ちなみに、内部結露は夏でも発生しますので、ご注意下さい(夏の内部結露についてはまたブログでご説明します)

 

さて。

 

これから家を建てる方は、家の断熱性能を高性能にしてお住まい作りをするとして。
では、今結露にお悩みの方はどうしたら良いでしょうか。

 

放置しておくと、大変怖い結露

 

結露は放置しておくと、人体にも悪い影響を与えます。

結露で怖いのは、私たちの健康をも脅かすということ。
そう、カビやダニの発生原因となるのです。

カビやダニは、アレルギー・喘息・アトピーなどの発症原因となります。
また、原因不明の体調不良が続いていたら、原因はカビやダニだったということも。

ダニ・カビは湿度70%位から盛んに繁殖しますが、湿度約55%以下では活動が弱まります。
つまり、室内に結露を発生させないように、適度な湿度の条件を作ることが大切です。

結露は大切なお住まいの寿命も縮めます。

結露が進むと、家の木材などの建築材料を腐らせ、シロアリの発生原因となることも。
怖いのは内部結露です。
気付かぬうちに進行が進む内部結露は、なかなか一般の方が発見することも対処することも困難です。
結露がひどい場合は、必ず専門家へご相談下さい。

 

今すぐ出来る結露を抑えるポイント

まずは換気!

換気がいちばんのポイントです。
こまめに換気して、室内の水蒸気をできるだけ外へ逃がすようにしましょう。
計画的に換気し、通風を良くするように工夫を。換気扇や除湿機の活用もオススメ!

生活の上で水蒸気をなるべく発生させないようにする

室内での水蒸気の発生を出来る限り減らすのもポイントです。
・洗濯物を出来る限り室内に干さない(干す場合は、常に換気や除湿を心がける)
・入浴後のフタ、ドアの開けっ放しに注意。浴室換気扇を有効に使う
・カーテン・ブラインド・和障子などを長時間閉めておかない。
・加湿器の使用方法に注意して、加湿しすぎない(乾燥しすぎもよくありませんので、湿度計を見て、適度な湿度を保つようにしましょう)
*適度な湿度の保ち方については、詳しくはコチラ

個人的におすすめな衣類除湿機はパナソニックのこれ。

パナソニックの衣類乾燥除湿機

衣類乾燥除湿機で、コレを使い始めてからお部屋のジメジメが少なくなった、というお声を多数いただきました。

根本的な解決策は、やはり家の断熱改修

とはいえ、やはり家自体の高断熱化を進めることが、結露抑制には最も効果が高いと考えます。

先ほども書きましたが、やはり怖いのが内部結露。
いつの間にか結露していて、壁や天井、床下の内側がカビだらけだった、ということもあります。

家自体を断熱リフォームし、外気の影響を受けにくくすると、建物の保温性が高まり、結露を抑制することができます。
*断熱リフォームについては詳しくはこちら

最も換えていただきたいのは「

窓は冷たい外気の影響を一番受けやすいところ。
窓を断熱化することは、結露抑制の大きな一歩と言えます。

窓が高断熱化することにより、外の冷たい空気が室内に伝わりにくく、室内側の窓フレームの表面温度が下がりにくくなり、結露の発生を抑制することができます。

*内窓の設置も結露の抑制に効果的。内窓の設置については詳しくはこちら

*窓に貼るだけ!結露抑制に効果がある断熱シートについては、こちら

 

内窓を取り付けたA様邸

 

ということで、今回は、健康で快適な毎日のために、ぜひ対策していただきたい「結露対策」をご紹介しました。
結露は快適な暮らしのバロメーターです。
結露を発見したら、放置せず、出来る限り早く対処しましょう。

本日は以上です。

◎冬でもあたたかく過ごせる高気密・高断熱住宅を建てます。
自然素材をふんだんに使った、安心・安全な住まい作りが得意です。
また、今寒い家をあたたかくする断熱リフォームも。

◎窓の断熱・防音・防犯・結露対策などMADOショップ
株式会社中川忠工務店
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