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祝 上棟。御幣(ごへい)を祀る意味とは

公開日:2025/08/24(日) 更新日:2025/08/27(水) NAKACHUの家づくりつぶやき

先日、高断熱高気密 枚方の家Ⅱにて、

上棟式を行いまいました。

上棟

中川忠工務店の中川です。

上棟式の時にお祀りするのが、御幣(ごへい)です。

御幣【実際にお祀りした御幣(ごへい)】

今日はこの御幣のお話です。

御幣はどこに祀る?

この御幣は、上棟時、棟木(むなぎ)の中央付近にお祀りします。

建物の「大黒柱」ともつながる最も重要な位置で、家の中心・象徴として、御幣を立てます。

そしてその後、屋根裏に納められ、完成後もそのまま家を守るとされ、家の守り神となります。

工事後は、ふだん目に触れない位置に安置されるんですね。

御幣を祀る意味とは?

御幣を祀る意味は、大きく分けて次のようになります。

  • 神様への感謝と祈り

御幣には、神聖な紙を木につけ、神霊が宿る依代(よりしろ)と考えられています。

上棟式では

「ここまで無事に工事が進んだことへの感謝」と

「この先の工事の安全」

を祈るために祀ります。

  • 家の守り神としての役割

棟木に御幣を立てることで、その家の守護神が宿るとされています。

家が完成してからも、屋根裏や天井裏にそのまま祀られ、家と家族を末永く守る象徴となります。

  • 災いを祓い、繁栄を願う

御幣には「祓い清め」の力を持つとされ、火事や病気などの災いを遠ざけ、家族の繁栄を守る意味があります。

中川忠工務店がつくる御幣

今では大抵御幣は既製品が多いかと思いますが、中川忠工務店では、御幣を大工が手作りします。

御幣に使う木は「槐(えんじゅ)の木」。

槐の木は、中国産のマメ科の落葉樹ですが、

和名でエンジュ(延寿)とされ、日本古来から渡来しています。

縁起の良い木で、古くから床柱など建築装飾材や漢方薬、生薬としても利用されてきたんだとか。

厄除け・魔除けの効果もあるとされ、今回も御幣に使用させていただきました。

末永く、家の守り神となるよう、心を込めて製作。

そして、その御幣には、お施主様のお名前を書いていただくのですが、

これは、お施主様・ご家族様に、ご自由に書いていただきます。

御幣【御幣に記念の文字入れ】

家を建てる機会は、一生のうちのそう多くはなく、

大抵の方が一度のこと。

そんな大切な家づくりの、一生の記念になれば嬉しいです。

そう思いながら、

いつも御幣も製作させていただいています。

 

余談ですが、宮崎駿監督作品の「となりのトトロ」で、

真っ黒くろすけが、メイちゃん・さつきちゃんが住む家を引っ越ししていくシーンがあります。

真っ黒くろすけが屋根裏を通って外にでていくんですが、そのときにちらっと

この「御幣」が映ります。

となりのトトロを観られる際は、ぜひ、御幣もチェックしてみてください~^^

最後になりましたが、

K様、この度は上棟おめでとうございます。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

◎現在施工中の現場レポートはこちら

高断熱高気密 枚方の家Ⅱ

高断熱高気密 大東エコハウス

 

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