あの日を忘れない ― 住宅性能と命の関係ー
大阪でもだんだんと朝晩を中心に寒さを感じるようになってきました。
寒い季節が到来すると、いつも胸に刻み直すことがあります。
中川忠工務店の中川です。
それは、私が家づくりの中でも特に、
家の住宅性能を大切にするようになったきっかけです。
今日はそのお話。
私が高断熱高気密住宅に強いこだわりを持つようになった理由のひとつに、
弟の突然死があります。

それは、まだ寒さが残る3月の真夜中のことでした。
弟は42歳という若さで、心筋梗塞により急逝しました。
恐らく、真冬や早春に多い「ヒートショック」が引き金になったのではないかと推察されます。

急激な温度変化で起きるヒートショック
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく変動し、心臓や血管に負担がかかる現象です。
実は日本では、年間約2万人以上もの方が入浴中に亡くなっており、その多くがヒートショックが原因だと言われています。
交通事故で亡くなる方の数よりも、ずっと多いのです。

この現実を前に、「家の性能は命に直結する」という事実を痛感しました。
どんなに立派な外観でも、どんなにおしゃれな内装でも、
家の中で人が命を落とすような環境では、本当に良い家とは言えないと思うのです。
私たちが建てる高断熱高気密住宅は、ただ「暖かい家」ではありません。
家の中の温度差を極力なくし、ヒートショックのリスクを減らすことで、
「家族の健康と命を守る家」でもあるのです。

あの日以来、私は家づくりを「命を守る仕事」として深よりく考えるようになりました。
そして、ひとつでも多くの家庭に「冬でもヒヤッとしない家」「家族が健康でいられる家」を届けたい──
そんな想いで、今日も現場に立っています。
家づくりは、見た目だけではなく、中身の性能こそが人を守る力になる。
弟の死が、私にその大切なことを教えてくれました。

日本の住宅を、世界水準の高性能住宅へ
私たち中川忠工務店はこれからも、
日本の住宅性能を世界水準へと引き上げるために、
高断熱高気密住宅、そしてパッシブハウスの普及に力を入れていきます。
寒い家で失われる命を、ひとつでも減らしたい。
その想いが、私たちの家づくりの原点です。

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