中川義仁 自己紹介へ

難しいと言われた、リノベーションでのパッシブハウス認定

公開日:2025/12/23(火) 更新日:2025/12/23(火) NAKACHUの家づくり

リノベーションでつくったパッシブハウスが、認定を取得しました

このたび、私たちが手がけたリノベーション住宅が、パッシブハウス認定を取得しました。

中川忠工務店の中川です。

パッシブハウス【西宮パッシブハウス-Casa Maria】

新築ではなく、既存の建物を活かしたリノベーションでのパッシブハウス認定

リノベーションでのパッシブハウス認定住宅をつくること、

設計・施工ともに難しい部分もあり、

未知なる挑戦でしたが、ようやくこのご報告ができることを、心からうれしく思います。

パッシブハウス【設計及びコンサル 鎌倉寿建築設計室の鎌倉氏(右)と】


パッシブハウスは「性能をごまかせない」家

パッシブハウスは、
「高断熱高気密で快適です」といった感覚的な評価ではなく、

  • 年間暖房需要 ・冷房需要

  • 一次エネルギー消費量

  • 気密性能

  • 温熱環境の安定性

など、すべてが数値で厳密に審査される住宅基準です。

設計段階の計算だけでなく、

施工中や完成後の実測や書類審査を経て、はじめて「認定」となります。

パッシブハウス


リノベーションだからこその難しさ

新築と違い、リノベーションでは

  • 既存構造の制約

  • 断熱・気密ラインの連続性

  • 熱橋(ヒートブリッジ)対策

  • 開口部の性能と納まり

など、一つひとつに細かな判断と工夫が求められます。

他社の方がみると、

「本当にここまでやる必要があるのか」

と言われるかもしれません。

 

それでも、
住まいの快適さは“完成直後”ではなく、何十年と続く暮らしの中で決まる
その想いが、私たちを前に進ませてくれました。

パッシブハウス

実際にパッシブハウスで生活されて

西宮パッシブハウスでは、

お引き渡しから2回目の冬を迎えます。

今年も、12月には外気温が5℃を下回るほど、冷え込み始めましたが、

それでも、「この冬、まだ暖房を使っていません」とのお話。

「無暖房でも、家中が20℃以上をキープしていて、快適」

とのご報告。

昨年の冬も、暖房を使ったのはほんの2~3回だったと言われています。

パッシブハウス
【冬、あたたかな日差しを取り込む、高性能木製窓。スマートウィン-佐藤の窓-】

 


認定はゴールではなく、確認作業

今回のパッシブハウス認定は、
私たちにとってゴールではありません

「自分たちが目指してきた家づくりの考え方が、
国際的な基準でもきちんと通用しているか」

それを第三者に確認してもらった結果だと考えています。

パッシブハウス


これからも、性能を“見える化”した家づくりを

デザインや間取りはもちろん大切です。
けれど、

  • 冬に寒くない

  • 夏に暑くなりにくい

  • エアコンに頼りすぎない

  • 家族の体にやさしい

こうしたことは、住んでからでないと気づきにくい価値です。

私たちはこれからも、
「なんとなく良さそう」ではなく、
数値と実証に基づいた家づくりを続けていきます。

この住まいが、
これから長く、静かに、快適に暮らしを支えてくれることを願って。

これからも、

「本当に快適で心地良く暮らせる家」

を作り続けます。

パッシブハウス【パッシブハウスプロジェクトメンバーと(チームNakachu)】

最後になりますが、

西宮パッシブハウス-Casa Maria- オーナー様、

この度は認定取得おめでとうございます!

 

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