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高気密高断熱の家づくり 床断熱と基礎断熱 それぞれの違いとは?

2020/07/27(月) NAKACHUの家づくり

雨続きで施工日程がおしておりますが、ようやく桜木の家も土台引きが始まりました。
大阪・枚方で高気密高断熱の家づくりを行う、中川忠工務店の中川義仁です。

土台引きが終わると、床に断熱材を入れていきます。


【床断熱】

 

床断熱は、一階床の下全面に断熱材を覆いながら取り付けていきます。
今回採用いたしました断熱材は、ネオマフォームで、60㎜ 取り付けます。

床下に断熱材を取り付けることで、床下からの冷気や暖気の影響を受けにくくし、家を寒さや暑さから守るための手助けとなります。

断熱材を入れたあとは、気密テープ処理をします。
気密テープを張ることで、無駄なスキマをなくし、家の気密性を高めます。

スキマが減ることで、夏は暖気が、冬は寒気が下から家の中に入り込むことを抑制します。

気密施工が終わると、床合板を張っていきます。

床の断熱方法は2つある 基礎断熱 と 床断熱

床の断熱方法は、主にふたつあります。

今回、桜木の家で採用いたしました 床断熱 と、今年の春竣工いたしました長尾の家で施工いたしました、 基礎断熱 です。



【基礎断熱(長尾の家)】

 

 床断熱と基礎断熱の断熱施工の違いをご説明します。

床断熱は、さきほども書きましたが、一階の床下全面に断熱材を覆いながら取り付けていきます。


基礎断熱は、床下空間と室内空間をひとつのものと考え、基礎内部をすべて断熱材で多い、床下空間の断熱性を高めます。

カンタンにいいますと、断熱材の入る位置が変わってきます。

 床断熱と基礎断熱ですが、どちがら良いのか?というのは、恐らく意見の分かれるところではないかと思います。
どちらにもメリット、デメリットがあり、施工方法やご予算、注意点もお話しながら、断熱施工の方法をお選びいただいております。

床断熱と基礎断熱のメリット・デメリットとは

 床断熱のメリット
・床のすぐ下に断熱材があるので、基礎断熱よりも冬季床の冷たさを感じにくい
・断熱材の種類や施工技術等の条件はありますが、一般的に基礎断熱よりも施工費用を安く抑えられる
・基礎断熱に比べると、シロアリの心配が少ない

 

床断熱のデメリット
・配管や配線などの部分で気密処理が難しくなる場合があり、基礎断熱よりも気密を確保するのが難しい(施工の知識や技術によっても大きく変わってくるところ)
・冬は床下に冷気が入り込み、基礎部のコンクリートを冷やすことがある

 

基礎断熱のメリット
・基礎の外周で気密施工できるため、床断熱に比べて気密を高く保ちやすい
・基礎で断熱施工を行っているため、床下の温度を一年を通して一定に保ちやすい
・床に高低差があっても断熱欠損を起こしにくい
(断熱欠損とは、断熱計算で想定した断熱材の厚さが不足していることを言います)

 

基礎断熱のデメリット
・白蟻対策を入念に行っておく必要がある
・基礎部のコンクリートは施工後、およそ2年近くは湿気を放出するため、床下の結露対策をきちんと行っておく必要がある
・床断熱より施工費用が高くなる場合がある

 

床断熱も、基礎断熱も、どちらも施工する施工会社の知識と技術によって、その効果が変わるところだと思います。
メリット・デメリットをきちんと把握したうえで、適切な断熱材を選び、適切な断熱・気密施工を行うことで、家の断熱・気密の確保が変わってきます。

また、どんな断熱材を、どんな厚みで入れるかも、重要なポイントです。
断熱材を入れるのはもちろんのこと、無駄なスキマをなくす気密施工も大切。
断熱と気密をきちんと施工することで、完成してからの家の住み心地が変わります。

家づくりには、お施主様が、完成したおうちでどんな暮らしがしたいのかのご要望はもちろんのこと、ご予算もあります。
ご希望とご予算をお伺いしながら、適切な断熱気密施工をご提案し、ずっと快適に暮らせる家づくりを行う手助けができればと思っています。

 

桜木の家も、いよいよ棟上げ間近です。
気を抜かず、真心込めて施工いたします。

高気密高断熱住宅なら、中川に聞いてください!」と胸を張って言えるように。
勉強はもちろんのこと、技術力もしっかり磨いて参ります!

 

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