建物燃費ナビにて断熱仕様をシュミレーション

NAKACHUの家づくりは、自由設計の完全オーダーメイドにてさせていただいております。
お施主様にご要望をお伺いしながら、仕様を決定していきます。

家づくりで重要な住宅性能ですが、どのくらいの性能数値を求められるのかはお施主様それぞれです。
もちろん、こちらからおススメをご提示することも可能です。

建築のご予算に合わせて、住宅性能を決定することもできます。

建物数値を計算するために、NAKACHUでは「建もの燃費ナビ」を導入しております。

01 建物燃費ナビで、住宅性能数値を試算する

燃費ナビ、というのはこういうものです↓

【一例:高気密高断熱 香里の家 燃費ナビの計算結果】

この燃費ナビの計算結果は、NAKACHUにて施工いたしました高気密高断熱住宅【香里の家】のものです。

ざっくりと言いますと、燃費ナビというのは、その名の通り建物の燃費を計算することができます。
その家が、年間を通してどれくらい冷暖房エネルギーを必要とするのか、
どれくらいの光熱費がかかるのか、Q値、UA値、C値はどのくらいなのか、を知ることができます。

建物を建てる土地の条件、建物の間取り、仕様、使用する断熱材など、詳細に入力して、出てくるのがこの計算結果です。

 なんとなく、高気密・高断熱、ではなくて、きちんと建物の断熱性能数値を計算するために使います。


・断熱仕様をどのように変えたら、どう数値に影響が出るのか?
・冷房負荷・暖房負荷を減らすためにはどうしたらよいのか?
実際に建物が建つ土地の気候条件、立地条件、ご予算等を加味し、どうしたらそれぞれのお施主様に最も合う、快適で省エネルギーな住宅になるのかをシュミレーションします。

02 建物を建てる際に、ぜひ注目していただきたい建物の燃費(年間冷暖房負荷)

注目すべきはココの数字です↓

【年間暖房負荷・年間冷房負荷】

赤い□で囲んでいる、年間暖房負荷と年間冷房負荷の数字です。

これは、大まかに説明しますと、暖房で20℃の室温を保つためには、どれくらいの暖房エネルギーが必要になるか【年間暖房負荷(20℃)】、冷房で27℃の室温を保つためには、どれくらいの冷房エネルギーが必要になるか【年間冷房負荷(27℃)】、を表しています。

日本での冷暖房負荷の基準は、1日の平均気温が15℃以下の期間を暖房期間、1日の平均気温が15℃以上の期間を冷房期間としているそうです。

つまり、暖房負荷20℃ですと、1日の平均気温が15℃以下の期間に、暖房を使って20℃まであたためること。
冷房負荷27℃は、1日の平均気温が15℃以上の期間に、冷房を使って27℃に冷やすこと、を前提として考えます。

このようにして、あたためたり、冷やしたりするために必要なエネルギーを暖房負荷・冷房負荷として算出します。
(暖房負荷と冷房負荷をあわせて、「年間冷暖房負荷」と呼びます)

ちなみに、次世代省エネルギー基準で定められている年間冷暖房負荷は、地域や家の大きさなどによって差はありますが、一般的に80.55~128【kWh/㎡・年】

香里の家は、年間暖房負荷(20℃)で、16.81(kWh/㎡・年)。年間冷房負荷(20℃)で、30.91(kWh/㎡・年)とされています

次世代省エネルギー基準の基準値よりも大きく下回っています。

年間冷暖房負荷は、その数値が低いほど、燃費が良い、つまり年間の冷暖房コストを低く抑えることができます。

 これから家づくりをご検討中の方には、ぜひ、この年間冷暖房負荷の数字は注目していただきたい、大切な数値です。
車を購入される際にも燃費を気にされる方が多いと思いますが、建物を建てる際にも燃費は大切なところです。

年間冷暖房負荷が大きいと、お部屋を快適な室温に保つために、たくさんの冷暖房エネルギーが必要になります。
つまり、将来、その家で暮らす期間に掛かる、冷暖房コストが大きくなることに。

断熱、気密性を高めようと思うと、建築コスト(初期投資)は一般的な住宅よりもかかりますが、その分、将来の冷暖房費を抑えることができます。そのうえ、いつも快適な室温の中で過ごすことができます。
ハイブリッドカーなどの燃費の良い車と同じですね。



03 断熱仕様を手厚くすると、年間冷暖房数値が良くなる、というわけではない

より性能の良い(=燃費の良い・心地よい家)にするためにはどうすればよいのでしょうか?

燃費ナビの面白く優れたところは、そのシュミレーションができるという点です。

建物が建つ土地や間取りが決まれば、使用する断熱材などを細かく入力していきます。
その数値を見ながら、仕様をどのように変えると、年間冷暖房負荷がどう変わっていくかをシュミレーションすることができます。

基礎外断熱、基礎内断熱、外張り断熱、充填断熱、付加断熱、屋根断熱、窓の大きさ、窓の種類、建物の向き、隣地との距離、日射遮蔽の方法、庇の長さ、など、年間冷暖房負荷に影響を与えるところはたくさんあります。

面白いのが、断熱仕様を手厚くすると、必ずしも年間冷暖房負荷が減る、というわけではないところです。

やみくもに断熱材の厚みを厚くすれば数値が良くなるわけでもなく、窓を減らしたり大きくしたら良いわけでもありません。

これは、日本には四季があり、寒い冬と暑い夏があるからです。

 毎回いろいろとシュミレーションしていると、年間暖房負荷をより良く維持しながらも、年間冷房負荷を減らしていく難しさを痛感しました。

ちなみに、香里の家は、年間冷房負荷の値の方が大きく出ています。
これは、まだ日射遮蔽対策について燃費ナビに反映させていないからです。

南側に大きくとっている開口部は、冬はあたたかな日差しをたっぷり取り込めるため、年間暖房負荷の軽減に役立ちますが、夏はやはり日射遮蔽対策が必要になってくる部分です。

日射遮蔽を行うことは、年間冷房負荷を減らすことに役立ちます。

【アウターシェードで日射遮蔽対策】

04  燃費の良い家づくりで、一年中快適な室温で暮らせる家に

 省エネルギーでかつ、一年中快適な室温で暮らしていただけるように。
家も、燃費を重視しながら作っていくことをお勧めしています。

また、建築コストを考慮しながら、燃費ナビを使って、家の年間冷暖房負荷を計算することも可能です。
「理想の暮らしのために、どのくらいの断熱気密性能が必要なのか」
燃費ナビを使って、あなたの家づくりにあった仕様を一緒に探すお手伝いができれば幸いです。

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